モーツァルトの生きた時代。

それは新しい思想が芽生える瞬間でもありました。

​国王は教会から離れ、人間の理性こそが神の意志を理解するアンテナだと

主張し始めます。

自然界の出来事もすべてが神の意志であるなら、人間の理性で解き明かすことが     出来るはず。

ヨーロッパで自生しにくい植物も理性の限りを尽くせば庭園で育てることが出来る

違いない―そんな思いがヨーロッパ各国の宮廷に、いちじくを実らせました。

 

次に人が待ち望んだのは…

ガンダムではありませんが、「人類の覚醒=ニュータイプ」の出現でした。

神童モーツァルトの才能は、それを期待させるものがあったはずです。

 

しかし…教会を離れた「理想の世界」に新たな権力が入り込みます。

「経済」です(モーツァルトの時代は産業革命が進行した時でもありました)。

一切の感情を差し挟まない新たな力に、感性で生きることを運命づけられた天才は

どのように対峙していったのでしょうか?

悩むモーツァルトを取り巻く運命のイニシャル M.T.  

いちじくの実るウィーンを舞台に、天才は「輪舞」を踊り続けるのでした。

モーツァルトのそんな「ある一面」をベースに、問題作ピアノコンチェルトK.466

を室内楽ヴァージョンでお届けします。

近江ゆかりの第一人者たちが奏でるオール・モーツァルト・プログラム。

そして「栗東いちじく」、さらにはスイーツ…と楽しみが盛りだくさんのひと時。

皆さんのお越しをこころからお待ちしております。

             中野 順哉(りっとう無花果コンサート 脚本・司会)